レギュラーガソリンが使えるバーナー・SOTOストームブレーカー(SOD-372)を買ってみた

山の道具

レギュラーガソリンとガス缶(OD缶)の両方を燃料として使用できるSOTOのストームブレーカーを購入しました。

ボクのこれまでの熱源の変遷として、登山を始める前はCB缶のバーナーを長年愛用してきました。

そして登山を始めたことをきっかけにOD缶を使うSOTOのアミカスに切替え、さらに今回新たにOD缶とガソリンが併用できるストームブレーカーを購入しています。

アミカスとストームブレーカーのスペックなどを比較すると共に、ストームブレーカーでのガソリンでの着火の様子などをまとめてみました。

アミカスとストームブレーカーのスペック比較

代表的なスペックを表で比較しました。

アミカス(SOD-320)ストームブレーカー(SOD-372)
使用燃料OD缶OD缶、ガソリン(レギュラーガソリン可)
発熱量2,600 kcal/h3,000 kcal/h
点火装置圧電着火なし(ライターやトーチを使用)
重量81g(本体のみ)OD缶使用時 278g(本体+ガスバルブ)
ガソリン使用時 395g(本体+ポンプ)

使用燃料についてはいずれもOD缶が使用できますが、ストームブレーカーは加えてガソリン(ホワイトガソリン、車用レギュラーガソリン)が使用できます。

数字上の発熱量はストームブレーカーがアミカスの15%増しですが、実際に使用したところ数値以上に強火力に感じました。

点火装置はアミカスが圧電着火装置がついているのに対し、ストームブレーカーは外部の着火源が必要です。

重量は圧倒的にアミカスが軽いですね。使用時はこのほかにOD缶やガソリンボトルの重量が加わります。(あと、購入価格もアミカスが圧倒的に安いです)

アミカスとストームブレーカーを使って感じた長所と短所

両者を実際に使用したうえでの長所と短所を表にまとめました。

アミカスストームブレーカー
長所・とにかく軽くてコンパクト・低ランニングコスト
(安価なレギュラーガソリンが使える)
・OD缶とガソリンが併用できる
・低温時も火力低下しない
短所・低温時や残量低下時に火力が低下
・高ランニングコスト(OD缶)
・重い、かさばる(アミカスと比べて)

登山時の軽量化を主目的とするならばアミカス、低温での火力の安定性やランニングコストを重要視するならばストームブレーカーと使い分けができそうです。

火力の安定性

低温での火力の安定性については、アミカスはバーナー部への燃料輸送がガス供給であるのに対し、ストームブレーカーは液供給であり、バーナーの燃焼で気化が促されるため燃料の蒸気圧低下の影響を受けません。したがってストームブレーカーは低温下でも安定した強火力を維持できます。

ストームブレーカーはガソリン使用時だけでなく、OD缶使用時も基本的に液供給を前提とした構造となっています。そのため、OD缶使用時は缶を上下逆さまに設置するように指定されています。

ランニングコスト

次にランニングコストを試算してみました。アミカスはSOD-725T(amazonで660円)で連続燃焼時間が1.5時間、ストームブレーカーはレギュラーガソリン480ml(約80円)で連続燃焼時間が1.6時間。

1時間当たりのランニングコストはアミカスが440円、ストームブレーカー(ガソリン)が50円と圧倒的にストームブレーカーのランニングコストは安価です。

僕の場合の使用シーンは比較的暖かいシーズンの登山ではアミカス、冬季登山や車中泊、そしてキャンプ飯を楽しむ場合はストームブレーカーが活躍しそうです。

ストームブレーカーをガソリン燃料で着火する手順

着火までの大まかな流れは以下の通りです。

  1. 専用ボトルにガソリンを入れる
  2. ポンプ付きキャップを専用ボトルに付けた後、ポンプアップで内部を加圧状態とする
  3. バーナー本体とポンプ付きキャップを接続する
  4. バーナーにガスを混合気を送気し着火する。

こちらがバーナーとガソリンタンクを接続した状態です。

バーナー部には液体燃料を気化させるジェネレーター管がついています。これがガソリンストーブの特徴のようですね。

燃焼時の様子

ダイヤル式のロータリースイッチ

ポンプ部にはダイヤル式のロータリースイッチがついています。STOPはガス供給停止、STARTは着火時、Runは炎安定時で火力調整可、Airは消火時となります。

  • Stop:ボトルからの燃料供給停止
  • Start:加圧された空気とガソリンが混合されて供給
  • Run:ガソリンのみ供給(液送のみでボトルからは空気が送気されない)
  • Air:加圧された空気のみ送気→ガソリン供給が停止し燃焼が止まる

燃焼テスト

ガソリン使用時のポンプアップ、着火、火力調整、消火、再点火の一連の流れを動画で紹介します。

山で使うのが楽しみです!

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