【日本百名山の三座目】積雪した冬の祖母山を登る

登山

1月の三連休を利用して日本百名山の一つ、祖母山に登ってきました。

祖母山は大分県と宮崎県の県境に位置し、標高1,756mと九州本土で6番目に高い山です。

僕にとってはくじゅう、石鎚に続く3座目の百名山となります。

ダイジェストを動画でまとめましたのでよかったらどうぞ。

祖母山へは尾平登山口を利用

祖母山にはいくつかの登山口があり、メジャーなものとして宮崎県側の北谷登山口(1,110m)や大分県側の神谷登山口(676m)、尾平登山口(602m)があります。

現在、北谷登山口への道は道路改良工事のため通行止となっているそうで選択肢は標高600m台の神谷登山口か尾平登山口の二つ。いずれも獲得標高1000m越えなのでハードな登山になりそうです。今回はどちらにするかを迷った末、周回ルートが取れそうな尾平登山口を選択しました。

黒金山尾根ルート〜宮原ルート

今回の登山ルートにGPSログを3Dでマッピングするとこんな感じ。

尾平登山口を起点に黒金山尾根コースを駆け上がると祖母山の稜線に出ます。稜線上では天狗岩に立ち寄り、その後祖母山頂からは宮原コース経由で尾平登山口へ戻ります。

見通しが良ければ山頂からは阿蘇山(熊本県)や雲仙岳(長崎県)が望めます。また、県境になっている尾根を辿れば長大な縦走ルートを組むこともできそうなので、いつかチャレンジしてみたい!

日帰り登山の荷物選び

登山を始めてから装備重量が疲労に及ぼす影響を身をもって知ったため、10kgを目安に荷物を選びました。

軽量化と写真撮影欲のせめぎ合いで、最終的に妥協したのがこちらの通り。

SNSを見ると、山頂付近は雪が残っているという情報があったため防寒着とチェーンスパイク、ゲイターは持参することに。

重量は7.42kgでこれに水や予備の食料を含めると9kg弱。ミラーレス一眼関連を除くと1.5kgほど軽量化できそうです。

標高100mおきに表示がある登山道

尾平登山口からの周回ルートのコースタイムは8時間20分。日の出と共に出発するため近隣の「道の駅 原尻の滝」で車中泊としました。

寝袋、電気毛布、コットなど万全の体制(笑)

この時期、SOTOのストームブレーカーも大活躍!

この前購入したSOTOのストームブレーカーも湯沸かしや暖を取るのに大活躍。ガソリンのコスパ最高!

午前6時半頃に道の駅を出発し、尾平登山口を目指します。途中、道路工事による迂回などのアクシデントがあり登山口には7時半頃に到着。気温は0℃。

登山口までの県道から時々顔を見せる山頂が荒々しく、ワクワク感が高まります。

赤く染まる山頂付近

駐車料金(500円)を支払い、登山届を記入していざ登山開始!

尾平登山口は20台程度駐車可能

序盤は川上渓谷沿いの緩やかな登山道を進みます。渓谷には透き通った水が流れていて紅葉や新緑の時期は鮮やかな景色が見れそうです。この渓谷を2箇所渡渉し、標高700m辺りから本格的な登山道の取付きとなります。

取付き以降は急登の連続で稜線までほとんど平坦はなく、標高100mおきに設置された看板を目標に高度を上げていく感じでした。登山道には道迷い防止のためにピンクテープが設置されています。

この看板があるおかげで自分がどの程度の位置にいるのかがわかり、全部の看板を撮影する謎のモチベが沸きました笑

高度を上げていくと1200mぐらいから薄っすらと雪が積もり始め、1300mを越えると所々20cmを超える積雪の場所も現れます。岩場が凍り始めた1350m付近でチェーンスパイクが必要な状況に。

チェンスパ登場!

標高1400mを超えると天狗の岩屋と呼ばれる洞穴が現れました。岩壁には「泊」の文字と焚き火の跡が(笑)誰か泊まってる!

洞穴の中には時間をかけて成長した氷柱があり、まるで芸術品!

この氷柱、結構でかいんです。

この天狗の岩屋を抜けると、いよいよ祖母山の稜線です。

ここから古祖母山方面に少し進んだ場所にある天狗岩に立ち寄ります。

デデンっ!

天狗岩の手前には両サイドが断崖となった岩があり、恐る恐る慎重に進みました(汗)

そして天狗岩の先端に到着!恐ろしさからの解放感もあり、景色もひとしお。

まずは、これから登る祖母山。

そして、古祖母山方面

傾山方面

天狗岩からの360度画像です!もう景色に圧倒されまくりです。

そして祖母山に向けて稜線移動を開始!この辺になるとかなり雪深い。

そして祖母山の核心部へ。

事前に予習していた崖の途中の垂直なハシゴはもちろん通りませんでした(笑)

ただ、垂直ハシゴは用いなくても頂上までは雪に埋もれかけたハシゴやロープで結構忙しい。

そしてついに祖母山山頂に到着!達成感を感じつつ、くじゅう連山、阿蘇山、由布岳など360度のパノラマをしばらく堪能しました。

その後は9合目避難小屋などを見物しながら、宮原ルート伝いで尾平登山口へ下山するのでした。

ありがとう!祖母山

その後、渓谷でGoProで水中撮影などをして遊びつつ、予定より1時間ちょっと早い16時前に登山口に着き、初めての祖母山登山は終了したのでした。

これ、水の中なんです!

歩行距離11km、獲得標高1466mと日帰りでの登山記録を更新しました。荷物を軽量化したせいか、体力的にはまだ余裕がある感じです。

雪の積もる9合目避難小屋でテント泊の準備をされている方がいましたが、あの装備での登頂は大変だったろうなぁ。

帰りは竹田市内の温泉で疲れを癒し、

丸福食堂でエネルギーをチャージ。これで3連休の登山は終了。。。。

と思ったものの、せっかく九州の中央部まで遠征したので急遽1日予定を延長し、翌日に阿蘇登山をすることに決めました。(続く)

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