登山初心者の坊がつる(坊ガツル)テント泊登山【大船山・三俣山】

登山

大分県くじゅう連山にある坊がつるキャンプ場でのテント泊にトライしてきました。

先日の四国・瓶ヶ森へのツーリング以来、登山の面白さを感じ、最近は登山系の動画を漁るように見ていました。動画を見れば見るほど山頂からの息を呑むような絶景を自分の目で見てみたいという気持ちが強まるばかり。

赤く染まった遠い地平から昇ってくる太陽と、その優しい光に照らされた美しい山肌の情景

を見てみたい!

とはいえ、ボクのような”ボッチにわかハイカー”が登れるような山はまだ少ない。

そこで初心者でも受け入れてくれそうな山として目に留まったのが大分県にあるくじゅう連山。九州の屋根とも言われているそうです。

ここは登山道が整備されている上、「坊がつる」というテント場もあるそうで、憧れのテント泊登山までできてしまう!初心者にとっては最高のロケーションだったので今回の行き先はここに決定しました。

今回、坊がつるを起点に1日目は三俣山に登り、2日目は大船山のご来光を拝む一泊二日旅を実行してきました。

ダイジェスト動画はこちら。

初めてのテント泊登山

ボクの登山歴はほとんど0。学生の時に500mぐらいの山を登ってヒイヒイいっていた記憶ぐらいしかなく、いわば登山のいろはの「い」さえわかっていないレベル。

とりあえず、テント泊するには60L程度のザックが必要ということでミレーのザックを購入しました。


テント泊装備

テント拍登山で必要なものリストを調べ、登山用のテーブル、ミニチェアを調達しました。その他はあり合わせの道具を使います。左上からランプやモバイルバッテリー、衛生用品、カメラ・三脚・テント・マット・シェラフ、ステッキ、着替え、食料、水、バーナー、テーブル、サンダル。これにザックという構成です。

テント泊登山でのアイテムリスト

さて、ザックを合わせた重量はというと、ボトルがから容器の段階で16.5kg!だいぶ荷物を厳選したというのにかなり重たい。

この荷物を背負って何キロも歩くのはかなり辛そうだけど、何と言っても初回なのでまずは自分の許容度を知る意味でもこのまま出発してみることに。

16.5kg!結構重たい。

行程図

登山アプリ・YAMAPで登山計画を立てました。

1日目は長者原を出発して坊ガツルでテント設営。その足で三俣山へ向かい、坊ガツルで野営、獲得標高は829m。テント泊装備を背負って坊ガツルまでの行程を耐えられるかが鍵になりそう。

2日目は深夜に坊ガツルを出発し、大船山に登りご来光を拝んだあと、坊ガツルに戻ってテントを撤収。長者原に帰るパターン、獲得標高は761m。

これまで500mの山を登ったのが最高だったボクにとってはかなりの冒険です。

Day1(長者原〜坊ガツル〜三俣山)

長者原〜雨ヶ池

午前11時ごろに長者原に到着。高い雲が出ているものの雨の心配はなさそうな感じ。登山者・観光客向けの広い無料駐車場が整備されていました。

重量17kgのザックを背負っていざ出発。無事に坊ガツルまで辿り着けるのか若干不安。

平坦なタデ原湿原を通過して登山口に到着。

登山口以降も勾配はそこまできつくないものの、根っこがあったり岩がゴロゴロしているせいで歩きづらい。心配だったザックの重さについては腰回りのバックルをしっかり留め、荷重を腰に集中させることで意外と大丈夫なことがわかってきました。

そして1時間半ほどをかけて雨ヶ池越に到着。一気に視界が明るくなり開放感抜群!

ここは雨が降ったら水が貯まるのか、木道が整備されていました。この前の台風の影響なのか、一部の橋が倒壊していました。倒壊していない左側の木道も土台が傾いていて少し危ない感じ。

雨ヶ池〜坊ガツル

雨ヶ池から坊ガツルは基本下り基調。木々の隙間から坊ガツルが顔を出し始めテンションアップ!

坊ガツルはすぐそこ

坊ガツルに到着!連休のせいか、既に数十張のテントが設営されていました。

人が少なさそうな場所を探してテントを設営。手持ちのテントはツーリング用に買っていたモンベルのクロノスドーム。登山用としてはちょっと重たい。

坊ガツル〜三俣山

テントを立ててゆっくりしてもまだ14時30分。心配していたスタミナも全然大丈夫そうだったので坊ガツルの真横にそびえる三俣山に登ってみることに。

坊ガツルの良いところの一つとして歩いて近場に法華院山荘があるところ。ここには温泉や売店があり酒類まで販売されています。

そうなれば飲んじゃうでしょっ、てことで登山の前にビールを一杯。坊ガツルまでの登山で乾いた喉が癒やされる〜!ビールを美味しく飲めることに幸せを感じます。

ほろ酔い気分で登山を再開。法華院から三俣山方面は序盤急登が続きます。

ここは北千里ヶ浜。硫黄の匂いが立ち込める、異世界のような空間。

北千里ヶ浜を抜けると三俣山の登山口となる諏蛾守越に到着し、三俣山への登山を開始。

背後にくじゅうの壮大な景色を眺めながらぐいぐいと標高を上げていきます。疲労よりも周りの景色への興奮が勝る感じでした。本当にスゴイ(語彙力)

そして三俣山(西峰)山頂に到着!夕方近かったせいか、山頂を独り占めして贅沢な時間を過ごしました。

その後は日も暮れ始めたので急いで坊ガツルまで戻りました。

テントに戻ったら夕飯、そしてスナックをつまみながらゆっくりとした時間を楽しみます。

明日の大船山でのご来光に備え、早めの就寝。

Day2(坊ガツル〜大船山〜長者原)

暗闇の中での大船山への山行

大船山の日の出時刻は午前6時3分。坊ガツルから山頂までのコースタイムはちょうど2時間ほどということで、出発時刻を午前3時半に設定。

外に出ると結構寒い。山頂はさらに冷えるためお湯を沸かして水筒に注ぐ。山頂で飲むコーヒーは格別になりそう。

ヘッドライトをつけていざ出発!

登山口まではわずかなテントなど、わずかな光の痕跡があった一方、登山道に入るとライトを消すと完全な闇。かなり怖い。

登山道に設置してある蛍光テープを頼りに一歩一歩山を登っていく。

闇夜を歩くこと1時間半。ようやく大船山と北大船山の稜線に出てきた。山頂まであと少し!

頂上付近になると傾斜が段々とキツくなり、最後は岩場をよじ登るような感じに。

そして、出発から2時間ほどで頂上に到着!既に外国人の方がおられてボクが二番乗り。

その後、頂上には続々と人が集まり、皆で静かにご来光を待ちます。

そしていよいよご来光!写真だけでは伝わらない感動的な瞬間。

日の出から数十分、頂上で贅沢なひと時を過ごし、名残惜しいながらも下山を開始。

その後、坊ガツルに戻りテントを撤収して出発地である長者原への帰路へとつくのでした。

長者原に戻った後は温泉に入り二日間の疲れを癒しました。

初めてのテント泊、そして初めての朝駆けご来光と初めてづくしの登山でしたが最高の経験をさせていただきました。これはハマりそう。

次はどこへ行こうかな。

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